タイ・イサーン記 6
パノンルムン遺跡

ホテルのカウンターでボーイ君と明日のタクシーの交渉、
「1500b」
「1000b」
1200bは覚悟していたら意外に、「ok」で決まった。
早朝、ノックで起こされる。
昨夜のボーイが運ちゃんを伴っている。
ボーイ君、気の毒そうに、
「1000b、ノー。 1500b」
運ちゃんとの話が纏まらなかったらしい。
「ノー」「1400」「ノー」「1300」「ノー」「1200」
今日は、三個所を廻る予定、相場は1400から1500、
値切り上手な人で1200、と聞いていたので手を打つ。
案外、やられているのかも判らない。

13世紀初頭 クメール帝国はベトナム、タイ、ビルマ南部、マレー半島全域を領土とする大帝国であった。
イ・サン地方には多くのクメール王朝遺跡が散在する。
パノンルムン遺跡は、
クメール語で「大きな丘」を意味するタイ国内では最大規模とされるクメール帝国時代の神殿遺跡とされる。
1971~1988年の17年間にもおよぶ修復作業の末に一般公開されている。
13世紀頃に建立された。



溶岩でできた石畳が敷き詰められた長い参道を歩き、





急傾斜の階段を上り詰めると山上にはクメール様式の壮大な寺院。





石造りの神殿のある山頂部にかけて幾層かの踊り場をもつ階段と神殿や回廊、















外壁に施されたビンズー教色の刺々しいクメール風装飾が見事だ、
崩壊した瓦礫を、クルーゾーパズルの様に寄せ集めて修復したのだろうが、大変な事だ。 
ついに見つからない部分もあったのだろう、普通の石が嵌め込まれた部分もある。
巨石を正確に切り出し山頂部にまで運搬し作り上げた石の建造物、





古代クメール人の技術力の高さを彷彿される。
始皇帝の墓を一回り大きくしたような丘、
お盆を被せたような壮大な丘の頂上からは、



遠くにカンボジアの国境山岳地帯撫広がるタイの雄大な平原の景色が望まれる。


つづく



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