タイ・イサン記 2

ウボン・パーテムの先史時代の壁画

この辺りの有名店といわれている超起飯店でチョクと呼ばれる朝粥、重湯に近い。
いろんな香料が入っているようだ、かき混ぜると玉子も入っている。
仲々いける。
10時きっかりに運チャンがロビーで待っている。
20代後半?、名前はSUTUS

パーテムまで1時間半、トヨタカローラは快調に飛ばす。
途中で目に入ったのは、茸状の奇岩、



2、30mの高さがあるだろうか、壮観だ。

サオ・チャリアンの奇岩と呼ばれている。

溶岩が固まって出来たものだそうだ。
この辺りを少し入ると、こんな奇岩が林立しているとか。

この付近一帯は、タイの国立公園に指定されている。






メコン河から反り立った絶壁の上に畳敷きのような岩の台地が広がる。

その表面は、長年の風雨の寝食で波状に何処までも凹凸が続いている。
その岩の台地から岩壁に沿って急な石段を200mも下ると、




2000年から3000年前と言われる壁画群が姿を現す。





象、牛、人の鮮やかな描写、



先史の人間の手形もくっきりと生々しい。




フランスのラスコー洞窟で見た手形と全く同じだ。偶然とは思えない。







人間の考える事に共通点が有ったのだろうか。

その当時に、ここタイとフランスのラスコーの間で文化の交流があったとは思えない。
ラスコーは万年前のオーダー、此方は千年のオーダー、
人類のルーツと言われるアフリカにも、多くの壁画が残されていると言う。

素人考えだが、一世代を30年として、一世代に300km移動するとして、

一万年だと、333世代*300km、地球を覆ってもおかしくない距離では有る。

中国や南米でも数多くの壁画や洞窟画が、現在なお、発見されているところも多いと聞く。

覆いかぶさるような岩に何かがぶら下がっている。



説明してもらったが理解できない、何か珍しい物らしい。



絶壁の下に広がる森林、その向こうにムーン河(メコンの支流)が流れる。










若いと思ったSUTUS君、一児の父親だそうだ。

カローラは485000B。

自分の車だと言っていたが、
一日1000B稼ぐとしても、
485日、元を取るだけでも大変なものだ。
と言いながら、明日のカオプラヴィハーン行きを1000Bに値切る。

「家族の皆さんに夕飯御馳走するよ」と誘ったが、姿を現さなかった。



続く

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