メコンに沿って(15)


タイからメコンを渡りラオスのフェサイに入り、
ルアンパバンを経てヴィエンチャンへ向かう。
ルアンパバン空港もフェイサイ空港に毛が生えたようなものだ。



時間待ちに入ったレストランの真ん前に滑走路が開けている。 
滑走路の向こうには緑の丘が続く、その丘に2、3人の人影が現れた。  
ゆっくり眺めていると、その人影は滑走路を横切って此方へ向かってくる、客らしい。
次に天秤棒を担いだ二人、そして、今度は、滑走路の左手からオートバイだ。



ラオスの若夫婦、目付きが印象的だ。

突然、スコール、びしょ濡れで飛行機に乗り込む。
飛行機はメコンに付かず離れず飛んで行く。
見渡す限りの平原の上に出るが、耕地は少ない。
一時間もしないでビエンチャン、流石、首都の空港、





フェイサイ、ルアンパバン空港に比べると段違いだ。

  真っ直ぐに、タクシーでお目当てのホテル?「古都」を目指す。
ところが、運ちゃんが判らない、「koto」の発音が通じないらしい。
地図を示すと運ちゃんがうなずく。
街には高層ビルは見当たらない、
だだっ広い通りを行き当たった凱旋門?の辺りを右に折れる。
飛行場から市街を通り越し、更に地図をはみ出る、 タクシーで25000キップ。


久しぶりの日本酒

日本風の暖簾に「古都」の文字、
一階が日本料理店、二階がホテル?になっている。
当然、TV, エアコン付きだ。



早速、納豆、塩辛で日本酒だ。
相棒が、
「一寸、探検して来る」
と散歩してる間に更にお銚子三本。
表に出てトゥクトゥクを捕まえ、
「30分程、街を廻って」
と走り出す。
何処をどう廻っているか全く判らない。
日が暮れた街灯の無い道は恐ろしい、
さっき、空港から来た時に見えた凱旋門?に出たところで降ろしてもらう。
気持ちばかりの照明に浮き上がる凱旋門の周辺には二人ずれが屯す。
暗がりには妖しげな男がウロウロしていて不気味だ、草々に引き上げる。


ビエンチャンにも有った紅灯の巷

一眠りして、二人で街の中心にさ迷い出る。
赤い灯の灯る妖しげな店の前で厚化粧した女達が手招きする。
相棒が、
「一寸、見て来る」
と、その一軒に、ずかずかと入って行った。
「大した事はないわ」
暫く、付近を彷徨、殆どの店がシャッターを下ろし、
紅灯の巷の一角を外れると人通りも極端に少なくなる。
ビヤーホールを見付けた、学生風の白人の数人が屯して騒いでいる。
声は大きいが真面目そうな若者達だ。
男5人、女2人が割り勘して帰って行った後に静寂が訪れる。


中央市場

ゆっくり起きてビエンチャン見物、先ず、中央市場を覗く。

 



迷路のような市場の中は、人息でムンムン、
有名なフランス銘柄の衣類、高級そうな菓子、食料品、日用雑貨品、何でもある。
電気製品がズラリと並ぶ、ステレオ、TV、ミシン、電気釜、カメラ、ゲーム機まである。

 



パナソニックアルカリ電池が4本25000キップ、ルアンパバンでは22000キップ、
フェイサイではコダック品が22000キップだった。
市場の中に両替所があちこちにあり、その一個所の傍らで、
両腕、肩、背中いっぱいに竹製品の持って立ち売りの女の子、
中学生くらいだろうか、 円らな瞳をパチリ開けてただただ立ち竦んでいる。
小さなもち米入駕籠を購入、値段は忘れたが驚くほど安い。
暫く行って振り返ると、彼女は地べたに腰を下ろしている。
格好の客が来ると立ち上がっているようでもある。

市場の一角に畳一畳程の店が並ぶ、
時計の修理屋と手作りの装飾品屋、その先は、屋台が無秩序に並ぶ。



   




例によって、材木のテーブルと材木の椅子の店でビール、
相棒が、近くの屋台からいろいろ仕入れて来る。
蛙の串焼きも有る。
こんな雰囲気が好きなのは二人が共通している。
飛ぶように売れているのは、西瓜と瓜の切り身、そして、掻き氷?、
ポリエチレンの袋にどさっと入れて、ストローを差込み、輪ゴムで器用に封をする。

つづく

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